目標に至るプロセスも細かく見てこそ、人を活かす評価になる
(第186話)目標に至るプロセスも細かく見てこそ、人を活かす評価になる
表層的な成果のみで、社員の成長の芽を摘むのは成長が止まる会社
深層まで斬り込んで、社員の成長の芽を育むのが成長し続ける会社
自ら目標を設定し、その目標に向けて一気に走り出す人もいれば、目標が定まっても、なかなか最初の一歩が踏み出せない人もいます。
弊社で展開しているコアコンセプト・マーケティングでも、自分の本質的な価値観であるコアコンセプトが見つかった後、すぐに成果を出す経営者もおられれば、具体的な成果が出るまで、時間のかかる経営者もおられます。
私の場合は後者。
自分のコアコンセプトが分かった後でも、それをサービス内容や日頃の行動に反映して、成果が出るまでにそれなりの時間が必要でした。
すぐに成果が出る場合は良いのですが、問題は成果につなげるまでに時間がかかる場合です。
その際に、よく使う手法としては、
目標に向かう段階を分けて評価すること
です。
例えば、セルフイメージ。
自分自身のセルイメージをしっかり持つことは、ビジネスを円滑に進めるためには不可欠です。
しかし、セルフイメージができただけでは、なかなか物事が好転しない時もあります。
セルフイメージも4つの段階があると言われています。
1.認められる
2.表現できる
3.行動できる
4.人を巻き込める
つまり、
自分で「セルフイメージがしっくりくる」と認められる
↓
自分の「セルフイメージはこれだ!」と表現できる
↓
自分の「セルフイメージ通り」に行動できる
↓
自分の「セルフイメージ」で人を巻き込める
という4段階です。
まず、自分の中で腹に落とすことが出発点。
しかし、それが自分の中に留まっている限り、他の人には分かりません。
次に、セルフイメージを言葉にして発することで自分自身も再認識できます。
また、それを伝えた相手から反応をもらえることで、自分の自覚も更に高まります。
そして、よりしっくりしたセルフイメージで行動していると、「最近、ちょっと変わりましたね」と言われるように、周囲の見る目も変わってきます。
最後に、そのセルイメージ通りに首尾一貫して行動し続けていると、「あの人は面白そう」とか、「あの人の話を聞いてみよう」という人が増えてきて、影響力が出てきます。
仕事で成果が出てくるのは、3もしくは4の段階になってからです。
それゆえ、セルフイメージができたら、即効果が出るという訳ではなく、順番に4段階を上がっていくことで、気がつけば、成果も出ていたということになります。
一気に1から4までできてしまう人は効果が出るのが早いし、一つの階段を上がるのに時間がかかる場合は、効果が出るまでの辛抱が必要になります。
人の成長はそれぞれ。
昨今は何事も早く成果を出すことが求められがちです。
けれども、第三者から見れば、一見成果が出ていないような場合でも、当人の中では少しずつ変化が出ていることが少なくありません。
0か1で判断するのはコンピューターの世界。
人が人を評価する時には、0か1ではなく、その人が徐々にでも、段階を上っているかどうかで多面的に判断しましょう。
ますます人手不足になる時代、一律的な評価は成長の足かせです。
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Tag: コアコンセプト セルフイメージ 人事評価 プロセス