中小企業の社長が社員の面従腹背を減らす3つの着眼点|成長支援部からの提言(第215話)

中小企業の社長が社員の面従腹背を減らす3つの着眼点|専門コラム「成長支援部からの提言」

中小企業の社長が社員の面従腹背を減らす3つの着眼点

(第215話)中小企業の社長が社員の面従腹背を減らす3つの着眼点

中小企業の社長が社員の面従腹背を減らす3つの着眼点

指示通りにならない時に、怒って次の面従腹背を生むのは成長が止まる会社
指示通りにならない時に、冷静に社員の腹の中を探るのが成長し続ける会社

官庁の一連の不祥事を受けて、面従腹背という言葉を時々目にします。

面従腹背とは表面的には服従するように見せて、内心では反対すること。

2~3年で交替してしまう大臣に対して、役人が官僚組織を守るための処世術として使われています。


トップが指示しているにも関わらず、なかなかその通りには進まないという点では、中小企業の経営者も社員に対して、「社員は面従腹背しているのか?」と感じているかもしれません。


中小企業における面従腹背には3つのパターンがあります。

1.社員が「社長は間違っている」と考えている

2.社員が「自分はやりたくない」と思っている

3.社員が指示の内容を理解していない

1.社員が「社長は間違っている」と考えている

これは社長の判断に社員が疑問を抱いている場合です。

社長と社員とでは、見ている視点が異なります。

このため、社長が長期的な観点から「まずは優先してAをやれ!」と指示しても、社員は短期的な視点から「それよりも今はBをやらないとダメでしょう」と考えていることがあります。


一方で、社長が現場の事情をよく知らないために、担当者から見ると、ややトンチンカンな指示を出すことだってあります。

私自身もサラリーマン時代を振り返ってみると、社長から指示された内容がちょっと変だなぁと感じた時に、あえて優先順位を後回しにして対応したことがあります。

2.社員が「自分はやりたくない」と思っている

これは「社長の指示は分かるけれど、なんとなく気乗りしない」という場合です。

社員が気乗りしない理由としては

  • 自分の仕事の範囲を逸脱している
  • 自分の能力を超えている
  • 他にやりたい(やらなければならない)仕事がある

といったことが考えられます。

頭では分かっているけれど、気持ちがついていかないという感じでしょうか。

明確に反対している訳ではないものの、結果的にやらないために、社長の指示が実行されません。

3.社員が指示の内容を理解していない

これは社長の指示に対して、「はい、分かりました」と返事をしたものの、社員がその内容をよく分かっていない場合です。

この場合、何をやるのか、どうすればできるのかが分からないために、社員は指示された事項をやりません。

また、仮にやったとした場合でも、社長の真意が伝わっていないために、やった内容が社員の思い込みに沿ったものであるため、トンチンカンな結果に終わってしまう恐れがあります。

3つのパターン毎の対処方法

前述の2、3の場合、社員が内心では反対している訳ではありません。このため、厳密な意味から言うと、面従腹背には該当しないかもとも言えます。

けれども、社長からすれば「ハイ、分かりました」と返事したにも関わらず、結果としては指示したことを社員がやらないために、面従腹背と同じです。


それゆえ、大事なのが、面従腹背だと感じた時に

1.社員が「社長は間違っている」と考えている

2.社員が「自分はやりたくない」と思っている

3.社員が指示の内容を理解していない

どれに該当するかを見極めることです。


もしケース1の場合なら、Aでやるのか、Bでやるのかといったやり方の議論になると、それぞれ長所、短所があり、優劣をつけ難いことがあります。

また、見ている視点の違いや持っている情報の違いによって判断は変わってきます。

経営理念など、会社の進むべき大きな方向性とブレていないかをチェックしながら、感情的な議論を避けて冷静に判断しましょう。


また、ケース2の場合だと、社員のやる気が出ない理由を探る必要があります。

  • 自分の仕事の範囲を逸脱している
     →「忙しいところ悪いんだけど、ぜひやってほしい」
  • 自分の能力を超えている
     →「失敗してもいいから、新しいことに挑戦してみよう」
  • 他にやりたい(やらなければならない)仕事がある
     →「そっちは後回しでいいから、まずはこれをやって」

というように、理由が異なれば、かける言葉も違ってきます。


そして、ケース3の場合。

社員には「分からなかったら質問して」と言っていたとしても、本人は何を質問したらいいのかも分からないということがあります。

それゆえ、面倒でも、指示した内容をより細かくブレイクダウンして、具体的な作業手順を作っていかないと先に進みません

社長に求められるマインドセット

官庁の場合は、官僚がその分野の専門家であるのに対して、そのトップである大臣が必ずしもその分野に精通していないこともいるため、どうしても面従腹背が起こりがちです。


一方で、中小企業の場合。社長もその業界のプロであり、社内では誰よりもその仕事のことを分かっています。

けれども、社員一人ひとりが今抱えている仕事の量や中味、個人的に持っている悩みやその心の奥底までを社長がすべて詳細に把握している訳ではありません。


「指示したのに、なぜやらないのか?」

社長だって怒りたくなるのは、もっともなところ。

けれども、そこで「どうして、俺の言う通りにやらないんだ!」と怒鳴り散らしても、次の面従腹背を生むだけです。


ここは一つ「社員が面従腹背するのは当たり前」という出発点に立って、どうやって相手の腹に落とし込むかに知恵を絞りましょう


社長の深層価値観から始めて、社員の面従腹背を減らし、社員の意識改革へと展開する会社経営を実現する方法は「こちら」です。

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Tag: 面従腹背 現場の事情 視点の違い 価値観 マインドセット

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